船員インタビュー

機関部 機関長

エンジニアとして、いろんなエンジンに携わるのは楽しいですか?大変ですか?

「大変ですけど、勉強になりますね。
入社してきて欲しい人は…どんだけ機転きくか、
どんだけ基礎をやってきたか。それだけだね。」

職務・年齢・入社してからの年数を教えてください。

機関長、63歳。会社入ってもうすぐ28年になる。

ずいぶん前ですが、共栄マリンに来る前は外航に乗ってましたよね。転職のきっかけは?

平成元年天安門事件あったでしょ。
中国人船員と一緒の上海ルートだったから。
事件が起こって危ないなと思ったので。
2000tタンカーの機関長でした。
あの頃はどの船会社を受けても変わらなかった。
その中でも条件がまあいい方だった。

初めて乗る船種に不安は無かった?

べつにない。エンジンは同じですし。

昔は、ドイツ造りのオーシャンタグボートの機関長をやっていただきましたが、大変でしたか?

けっこう大変。
外国造りで考え方が全く違うから。
でも今、日本がようやくその頃のエンジンシステムに追いついてきた感じがする。

機器としてはヨーロッパが上ですか。

上だと思う。
まだ日本は、ボルトについても追いついてませんね。
日本のボルトは、ヨーロッパのボルトのように強く締めたら破損します。
その代わり向こうのボルトは値段も高い。

ボルト1本でも、品質の差は違いますか。

あります。違います。
昔ドックで「これだけのトルクで締めてください」と持っていっても最初は
「ボルトが切れます」と断られました。
「いや切れないから締めてくれ」と言って締めたら「ああ、本当に切れないわね」と。
日本のボルトだと飛んでしまいます。
ドイツのほうが上です。

弊社で、ノルウェー作りの船も機関長は経験されていると思いますが?

確かに進んでたけど、ドイツのほうが上だと思います。

エンジニアとして、いろんなエンジンに携わるのは楽しいですか?大変ですか?

大変ですけど、勉強になりますね。

だけど好きなんですね、機関長。

でしょうね(苦笑)。

機関長としてはどんな人に入社してきて来てほしいですか?

難しいね。真面目なのは元々なんだけど、
どんだけ機転きくか、どんだけ基礎をやってきたか。
それだけだね。

どんな所で基礎を見るんですか。

質問してそれにちゃんと答えるか。
それしかない。教科書の一番上からですね。
まず、ディーゼルだったら、何故爆発するか。
燃料、点火装置もなにもない。
そこから聞いてきたほうが一番いいんだろうと思う。
ガソリンには点火装置があるから点火するけど、
ディーゼルは何でないのに点火するか。そこからですよね。

そういう事が分かって機転がきく。機転がきくって難しいですね。

エンジンの試験は、最初僕らが学校で習ったのは、計算から。
計算が分かってなかったら基礎が分からない。
計算完全にマスターしたら分かる。

計算というのは、算数ですか。

そう。燃料効率がどうなって、どこがどうなって…
計算できますから。そこが分かったら分かる。
だから、最初はまるまる半月とか計算ばかり。
そこからじわじわエンジンのほうに入った。
公式をまるまる覚えたらどうなっているか分かる。
だから、ここがこう動いたらこう動くというふうに。
それが分かってなかったら分からない。
燃料弁とかボイラーとか、圧力容器にリップってついてるけど何のためについているか、
というやつですよね。それは吸引作用。

機関長は、機関士はどこの会社行っても同じで、エンジンの事やると考えていますね。機関長はとくに、エンジンが好きなんですね。その中でたまたま弊社でいろいろなエンジンを取り扱う機会があった。…苦労もあったけど楽しいこともあったよ、そういうことですよね

そうです。

エンジンが好き、そうですよね。エンジンが好きな人に来てほしいですよね。

そうですね。問題は興味があるかないかですね。
楽しいと言って好きだからやる。

そんな人に来て欲しいですよね。

C重油船とA重油船の差はありますか?

そりゃあありますよ!

機器はA重油のほうが少ないじゃないですか。エンジニアとしてはいろいろな機器が多いほうが楽しいではないですか?

いや。多かったらトラブルも多いから…

そういう意味だとA重油はメリットですよね。

いいですよ。

エンジニアとして、本船の魅力ってあります?

エンジンが2個あるから、安心して回せる。
それで甘えちゃいかんのだけど。