わたしたちの職場・仕事

洋上の風景

画像は、台風接近中の空模様。うねりの少ない海域を選択する為、意外にも揺れは少ないです。

普段、皆様が海を見る機会はどれほどありますでしょうか。
陸上で生活している人々が海を見る機会となりますと、海岸から海を眺めることが多いかと思いますが、台風や荒天の日を除けば、さざ波程度しか目にされないかと思います。
また、フェリーなどに乗船した際、夕陽など外の景色を楽しまれる事はあっても、海水面まで注意を向ける人はなかなかいないのではないでしょうか。

洋上で長時間乗船していますと、様々な現象を目にする機会があります。
悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象「セントエルモの火」は文学作品にも登場する有名な現象ですが、イルカの群れ、甲板上へ迷い込むトビウオ、グリーンフラッシュ・・・
頻繁にはお目にかかれないだけに実際に目撃すると珍しく、後々まで強烈に記憶に残るものです。

共栄マリンの管理船舶でも、突然の自然現象、海洋生物の生活の一端など、さまざまな海の顔を目撃することができ、乗組員の珍体験の話題は尽きることがありません。
経験豊富な船長から伺ったところ、例えば、波の穏やかな海域を航行中、レーダー上の広い範囲にうっすらと反応があらわれることがあるそうです。
反応のあった方向を見てみると、大量の海鳥が舞っており、その下ではイワシやカツオといった魚の群れが跳ねまわり、格好の狩場となっています。
魚の群れはシャチなどの大型動物に追い立てられ、稀に海面が「沸く」ことがあるそうです。
他にも大変珍しい現象がありますが、残念ながら写真付きでご紹介できないものも多く、娯楽の少ない洋上生活で目撃した時の感動を想像していただければ幸いです。

台風避難

台風が接近しますと、強風が吹き荒れ、波も高くなります。
岸壁に白波が打ち付け、港にいると飛沫が降りかかり海水で全身がずぶ濡れになるほどです。
危険を伴うため、このような際に岸壁付近まで近づく機会は滅多にないかとは思いますが、常に海と隣り合わせという状態である船はどうしているのでしょうか。

まず台風が接近しますと、港長の指示で「台風避難」が始まります。
岸壁にいる船は離岸を命じられ、近くの泊地に避難することになります。
避難先では投錨し、不測の事態に備え当直士官が24時間体制で警戒にあたります。
東京都内では、海ほたるの付近が錨地として利用されており、台風接近前後に近くを通ると、東京湾内の大型船が集結し、圧巻の光景を目撃することができます。